静岡を拠点として活動している楽団です。
シンフォニエッタ静岡は、2005年創立。
音楽により人々が明るく豊かな生活を送ることができるために事業を行い、静岡県を発信の拠点とし、
国内の芸術文化振興とまちづくりに寄与することを活動目的とされています。
日本音楽コンクール優勝者、国際コンクール入賞者をはじめ、国内外で活動する楽団員によって構成し、静岡県内全域を主な活動地域としています。
構成員には、第一建設のキャンドルナイトコンサートでたびたびお世話になっているコントラバス奏者の土田卓さんもいらっしゃいます！
芸術監督・指揮者は焼津市出身でヨーロッパ経験も長い中原朋哉氏が担当。
特徴として、フランスの地方オーケストラのような音色を持ち、プロのオーケストラとしては国内で唯一、バソン（フランス式ファゴット）の定席があるそうです。
第一建設はご縁があり、サポーター会員として協賛させていただいております。
先日、静岡市の江﨑ホールで開催された楽団の定期公演 第48回「知られざる木管五重奏作品」を鑑賞させていただきました。
正直、音楽に疎い私としては愉しめるかどうか一抹の不安と若干の好奇心の二つの心理で臨みました。
クラシック……なのかと思っておりましたが、なんと、20世紀から現代の作曲家による木管五重奏！！
私のような素人にはかなり難解な音楽が奏でられました。
クラシックでしたら、一度は耳にしたことのある曲が流れてきそうなものの、現代音楽はもちろん初めて聴く曲ばかりで何と言いますか、とても新鮮な体験でした。
数年前に流行った漫画『のだめカンタービレ』は映像化もされ、若い人たちへのクラシック音楽普及に一役買ったと言われていますが、私も読者の一人です。
『のだめカンタービレ』では様々な楽器や演奏法の紹介、音大のリアルなキャンパスライフと共に、数々のクラシックの名曲や作曲家のことを個性的なキャラクターたちが繰り広げるコミカルな話の中で知ることができ、また本書で初めて知る曲も多くあり、今まで自分とは縁遠いように思われた音楽に興味と親しみを持つことができました。
※バソン（フランス式ファゴット）のことも『のだめ～』で知りました…！
音楽の世界は一見、華やかなようで、いろいろと苦労も多いことなどもリアルに描かれていることも説得力があり、ヒットの原因の一つなのではないかと感じます。
漫画の連載後半ではクラシックだけではく、主人公たちが取り組む小さな町の地域の楽団の現代音楽についても触れられています。
まさに、当日私たちが体験したシンフォニエッタ静岡の演奏がその場面と重なりました。
木管五重奏の楽器は、フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットです。演奏者の特に男性の服装が蝶ネクタイ姿ではなく、普通のネクタイを締めていらっしゃったのが印象的で、よりカジュアルな現代的“室内楽”に近いスタイルなのではないかと感じました。
室内楽…少人数の独奏楽器による合奏音楽。弦楽四重奏・ピアノ三重奏など多くの形態がある。元来は教会・音楽会場以外の宮廷の一室などで演奏された音楽をさし、声楽の入ることもあった。チェンバーミュージック。―出典；デジタル大辞泉
今回、初めてにしてマニアックで貴重な音楽を拝聴したように思いますが、芸術監督で指揮者の中原さんも「今回は難解な曲をお聴きいただきましたが、これからは分かり易い曲も演奏していきます。」とおっしゃっていました。
そう、楽団の定期公演2017/2018シーズンは来年の1月まであと4回は演目が決まっています！
次回公演は2017年6月8日（木）19時開演「第49回定期公演 フランス音楽の現在」！
会場は、横浜みなとみらいホール 小ホールです。
地域楽団の中では、全国でも珍しいほどの演目や海外で活躍する世界的ソリストのゲスト招聘など、音楽業界でも注目されているというシンフォニエッタ静岡。
静岡に全国に誇れる文化的な活動をされている団体がまた一つあることを知れて有意義な時間を過ごすことができました。
ぜひ一度、公演会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
本社・企画広報
山田 祐子
